
スイス・ダボスでの出来事。同伴者の小沢純一郎君と2年に一度の国際学会に出席したのち、チーズフォンデュを食べようと小さな店に入った。
そこは、古ぼけた雰囲気でテーブルには傷があり、しかしどことなく落ち着く、素朴な店だった。さっそくチーズフォンデュをオーダーすると、パンののったプレートとチーズが出された。
その後も何かほかの食材が出されると思い待っていると、数人いた客ががやがやと騒ぎ出した。不思議に思っている私たちに店主が言った。
「パンを四角に切ってくしにさして食べてください」。
チーズ本来の味を楽しむものなのだ。異国の地での、ほろ苦くも甘酸っぱい思い出である。皆さまにもこのような経験がございませんか?
(小淵沢チーズを楽しむ会の一人)